皆さん「w」をご存じですか?

「w」の語源

 主にネットゲーム文化で使われる「w」は語源が英語のスラングからとか、日本語の笑の略の「w」だと言われていますが、ハッキリしたことは解っていません。
私の知る限りではDiabloがヒットしていた頃から使われていましたから、結構な歴史があるのでしょう。

 これはあくまで私の憶測に過ぎませんが――「w」は本来ローマ字でのチャット(2バイト文字が使えない環境)で"warai"と打つと見栄えが悪いのと、5文字入力するのが面倒くさい為に"w"と略すようになったのではないでしょうか。コアなゲーマーはチャットでの手間を少なくするために色々な略語を使います。ですから「w」もその略語の一つではないか、ということですね。

 意外と的を射ていると思うのですが――いかがでしょう?

 

「w」の意味と特徴

(笑)とほぼ同じ意味と捉えてもらって構わないと思います。
特徴としては文章全体をマイルドにする効果があります。 例えば冗談めいた言葉に対し相づちを打つとき「馬鹿じゃないの。」と「馬鹿じゃないのw」 では大きく印象が異なります。前者は冷たく言い放つ感じがしますし、後者は逆に相手の冗談に「うけている」印象を与えます。まあ要するに使いようによっては素晴らしい感情表現の一つとして使える言葉です。

ところが現在「w」はあまり良い意味で捉えられない事がままあるのです。

 

「w」の問題点

ここで一つ例を挙げましょう。
以下の文章はAさんとBさんが雑談しているところです。

 

通常版
A:今日はかなり運が良かったよ、猫耳ゲット!
B:おお、マジで?おめでと〜!
A:サンクス!
B:俺も猫耳取りに行こうかなー
A:じゃ一緒に狸山行く?
B:オッケー。俺も猫耳ゲットしてやるぜ〜
w版
A:今日はかなり運が良かったよ、猫耳ゲットw
B:おお、マジで?おめでと〜w
A:サンクスw
B:俺も猫耳取りに行こうかなw
A:じゃ一緒に狸山行く?
B:オッケー。俺も猫耳ゲットしてやるぜ〜w

 

貴方は通常版と「w」版を読んでみて違いが解りましたか?
「w」は非常に便利な言葉ですが、多用すると非常に目障りになります。
でも、知り合いとなら「w」版の会話もフランクで良いかもしれません。

ですが下記のような場合はどうでしょう?

 

例2
A:すいません、代購お願いしますw
B:はい、何を代購されます?
A:グラディウスでお願いしますw
B:22%割引で2%は手数料になりますが構いませんか?
A:オッケーw
wを(笑)に正した場合 A:すいません、代購お願いします(笑)
B:はい、何を代購されます?
A:グラディウスでお願いします(笑)
B:22%割引で2%は手数料になりますが構いませんか?
A:オッケー(笑)

 

「w」を(笑)に訳すと解りますが、Aさんは相手方に大変失礼な会話を行っています。相手方にしてみると 一体何が面白いのか解らず良い気分はしないでしょう。人によっては「何がおかしい?」と怒る方も居るかもしれません。

「w」は句読点ではありません。面白くない話にまで「w」を付けるのは明らかな誤用であると認識下さい。もしかしたら相手の方は「w」について快く思っていない事だってあるのです。そのことを(少しでも)念頭に置いてプレイするように心がけて欲しいな、と思うmiecoであります。

文責mieco

 

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